飽き性の頭の中
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僕にとっては、非日常的非日常より日常的非日常のほうが幸福度が高いと感じた話

2020-03-28に公開

思考メモ

先日沖縄に旅行に行ってきた。ちょっと早い所謂バカンスという感じ。

束の間の休息というか、ちょっとした休みにバカンスを楽しむのは悪くはないのだが、それと同時にモヤモヤとした感情があった。

その感情を「非日常的非日常より日常的非日常のほうが幸福度が高い」と題して言語化していければと思う。

整理してみた

モヤモヤを考えながらふと思いついた整理を書いていく。

特別感と持続性の 2 軸

日常/非日常で表される意味というのは、「特別感」と「持続性」の2軸で定義しようと思う。

「特別感」は主観的な指標であり、その人自身が特別であると感じているかがポイントとなる。

「持続性」は客観的な指標で、その行いが持続可能性をどれほどもつかという点が重要である。

おそらく、高級ディナーを食べに行くような特別感あふれるイベントを非日常と呼ぶこと(前者)もあるだろうし、日々深夜まで働かされているブラック企業の労働者は持続性がなく、傍から見れば非日常的な生活を送っているように見えるかもしれない。

4 つのパターン

この 2 軸の組み合わせによる計 4 つのパターンを説明を見ていこう。

1. 非日常的非日常(特別な非日常)

これが、今回考えるきっかけとなったバカンスが入るパターンとなる。

主観的に特別感がありかなりの精神的高揚を得られるし、事実としての特定の週末のみに限られる。この意味で「非日常的非日常」といえそうである。

日常的日常の中からなんとかして獲得した数日の余暇を全力で謳歌すべく、発生するパターンであることが多いと思っている。その一時性、刹那性と終了後の現実への揺り戻しが大きな特徴となろう。

2. 非日常的日常(特別な日常)

これは主観的には非日常的な特別な体験をしながらも、それを日常として生活しているようなケースである。要するにパターンのないことがパターン、みたいな事になっている状態であろう(?)。

個人事業主や経営者、フリーランスといった生活のパターンを外部から相対的に規定されにくい状態はこれに当たるのではないだろうか。

ルーティンをこなせば生活が回るといったほどシンプルなものではない。日常的日常に比べれば、刺激は尽きずスリルに近い高揚感や自分で律しているという精神的満足度が高いと思われる。

一方で、自分で律している分、持続性が失われるリスクには常にさらされているので、自己研鑽やらをしつつ常に変化をし続けなければならないという違いがありそう(後述するが、日常的日常は雇われの身を想定しているがサラリーマンでも終身雇用が危うい今、リスクが高いといえるのかは謎)

3. 日常的非日常(非特別な非日常)

左下の3つ目は、自分の感じ方としては日常なんだけれども、客観的に見れば持続可能性の低い非日常を送っているケース。

長時間薄給で労働を強いられているけれども、それがもはや常態化してしまっているような状態がこれになるのではと思っている。

4. 日常的日常(非特別な日常)

右下の4つ目は、日常的日常。誰にとっても日常であり、淡々と与えられたルーティンをこなしていく日々。お金を得るための労働を目的意識なくこなしていて、味気ない日常を送っていればこれに該当するであろう。以前そんな感じで生活していたのでよく分かる。

日常的日常と非日常的非日常の行き来はほしくない

バカンスを楽しむということを改めて考えたときに、真っ先に想起されたのが、普段はお金のために我慢して働き、ここぞというときにお金となけなしの自由時間を駆使して羽根を伸ばすという行為に他ならなかった。

なんとなく、いい感じに他者に飼いならされ、飼いならされ続けてもらうために気分転換にバカンスを楽しむ。そしてリフレッシュしてくれれば再び歯車的に働いてもらえる、そうした他者の意志を感じるとまではいわないまでも、自分の意志の欠如したような生活サイクルはとても自分には耐えられないと思っている。

僕は非日常的日常がほしい

そんな僕は、非日常的日常がほしい。非日常的非日常がいらないというわけではないが、それが刹那的であることがとても虚しいと思っている。諸行無常の理に哀れみでも抱いていろとでもいうのだろうか。

それならば、バカンスとして一時的なものとして諦めているような生活すらも日常にできるように日々動いたほうがより楽しくはなかろうか。僕は少なくともそう思うのである。

さすれば、如何にして非日常的な状態、つまりは特別な状態を維持するのか。これは常日頃の自分の意志が試される。日常的日常をどう扱うい活用するかが必要なのかもしれない。そんな積み重ねがなくともたった 1 つの決断により得られるのかもしれない。

いずれにせよ、自らの自律した意志が必要だと思う。日常的日常と非日常的非日常の非連続な揺り戻しの大きい毎日よりも、非日常的日常を楽しめる連続的な日々が僕は人生においてとても有意義だと感じるようなのだ。

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たわ / tawachan

1994年生まれ(29歳)

大学院修士課程(政治学)(2021-2023)

Web開発(2017-)

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