仕事に戻って半年、修士課程の2年間は役に立ったのか
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こんにちは、たわです。今回は、修士課程を終えて仕事に戻って半年が経った今、改めて大学院での経験が仕事にどう役立っているのかについて考えてみたいと思う。
定義された有用性と未定義な有用性
以前、修士課程に進学する際に、「定義された有用性」と「未定義な有用性」という概念について話したことがある。
「定義された有用性」とは、わかりやすく仕事に直結するような専門性を指す。一方、「未定義な有用性」とは、仕事に直接的な繋がりは見えにくいが、何らかの形で役立つ可能性をもつ専門性である。
修士課程では、政治哲学を学んだが、これは「未定義な有用性」に当たる。仕事で直接役立つわけではないが、無価値というわけでもない。いつか必ず役立つ場面があるはずだと考えていた。
仕事における問題解決と研究のプロセスの類似性
仕事に戻って半年が経った今、この「未定義な有用性」は確かにあると実感している。修士課程で学んだことが、仕事のさまざまな場面で活きているのである。
特に、仕事における問題解決のプロセスは、研究のプロセスと非常に似ている。研究では、問題の全体像を把握し、その中で自分の関心や主張をどう位置づけるかを考える。そして、専門知識を駆使して問題を解決していく。
これと同じように、ビジネスにおいても、課題の全体像を理解し、自分の役割を見出し、適切な解決策を導き出していく必要がある。この発想は、研究を通して鍛えられたものだといえる。
自信を持って提案できる力
また、修士課程での経験は、自信を持って提案できる力も養ってくれた。研究では、自分の主張を論理的に組み立て、反論に耐え得るものにしていく必要がある。これは簡単なことではない。
しかし、その過程を経験したからこそ、ビジネスの場でも自信を持って提案できるようになった。間違っているかもしれないが、自分なりに考え抜いた提案であれば、堂々と発言できるのである。
まとめ
修士課程での2年間は、専門知識だけでなく、物事に取り組む姿勢や考え方を学ぶ貴重な機会だった。それは、仕事を離れたところで行われる「頭のトレーニング」ともいえるだろう。
キャリアから少し離れているように見えても、実はビジネスに必要な力を養う重要な期間だったのだ。修士課程を経験して本当によかったと、今は心から思う。