大学院入試の勉強の仕方|専門試験対策と研究計画の作成について
Table Of Contents
こんにちは、たわである。今回は、文系大学院入試の専門試験対策と研究計画の作成について、私の経験を基にお話ししたいと思う。
専門試験の勉強方法
まず、専門試験の勉強方法だが、私がお勧めしたいのは、志望する大学院の学部の授業シラバスを参考にすることである。
私自身、かつて東京大学の専門試験を受けようと考えたことがあり、そのための勉強として、関連学部の授業シラバスを調べた。シラバスから、その学部でどのような教科書が使われているのか、どの教授がその分野に関連する本を書いているのかを探り、入手できるものは購入して読むようにしていた。
内部進学する学生が有利なのは、大学院の雰囲気や求められる知識を事前に理解しているからだと思う。外部の受験生も、シラバスを通してその情報を得ることができるのである。
ただし、同じ科目名でも大学院によって内容が異なるため、その大学院がその科目名に込める意味を、学部の授業から読み取ることが大切だと考えている。
研究計画の作成について
次に、研究計画の作成についてである。ここでもっとも重要なのは、研究したい分野の全体像を可能な限り把握しておくことだと思う。
その分野で押さえておくべき重要な論文や著名な研究者を理解し、研究計画の中で言及することが説得力につながる。すべての内容を完全に理解する必要はないが、自分の研究の位置づけを全体像の中で説明できるようにしておくことが大切である。
また、志望する大学院の学問的な傾向や特色も理解しておくといいだろう。その大学院の立ち位置と、自分の研究テーマの位置づけを関連付けて説明できると、より説得力のある研究計画になるはずである。
現在大学に在籍している場合は、最新の論文などにもアクセスできるので、研究分野の全体感を掴みやすいと思う。AIを活用したツールなども利用して、効率的に情報を収集することをお勧めする。
口頭試験について
研究計画に関連して、口頭試験についても触れておきたい。口頭試験では、研究計画の内容について質疑応答が行われることが多い。
ここでも、研究分野の全体像を把握し、自分の研究の位置づけを明確に説明できることが重要である。加えて、関連する先行研究についても理解し、自分の研究との関連性を説明できるようにしておくといいだろう。
口頭試験では、予想される質問を事前に準備しておくことも大切である。研究計画の強みや独自性、そして課題や限界についても、自分なりの考えを持っておく必要がある。
まとめ
大学院入試では、自分で学習の方向性を決めていく必要がある。専門試験対策では学部の授業を参考にし、研究計画ではその分野の全体像を意識しながら、自分の研究の位置づけを明確にしていくことが重要だと考えている。
口頭試験についても、研究分野の理解と自分の研究の位置づけを明確に説明できるよう、準備しておくことが求められる。
私の経験が、大学院受験を考えている方の参考になれば幸いである。