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修士課程で学ぶ専門と仕事のギャップをどう捉えるか - 定義された有用性と未定義な有用性

修士課程で学ぶ専門と仕事のギャップをどう捉えるか - 定義された有用性と未定義な有用性

tawachan
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こんにちは。今回は、修士課程で学ぶ専門分野と実際の仕事で求められるスキルのギャップについて、いくつかの概念を導入しながら考えていきたいと思います。

定義された有用性と未定義な有用性

まず、「定義された有用性」と「未定義な有用性」という概念を説明します。

  • 定義された有用性:一般的に価値があると認知されているスキル(例:ITスキル、会計知識など)
  • 未定義な有用性:一般的には価値が認知されていないが、特定の状況で役立つ可能性のあるスキル

修士課程で学ぶ内容の多くは、仕事で直接役立つ「定義された有用性」ではありません。しかし、だからといって「無用」だとはいえないのです。

未定義な有用性を見出す

未定義な有用性は、事前にその価値を予測するのは難しいですが、新たな視点や発想を生み出す源泉になり得ます。たとえば、機械学習は以前は実用性が乏しいと考えられていましたが、今では非常に重要なスキルとなっています。

未定義な有用性を実際に役立てるためには、次のような環境が適しているでしょう。

  • 小規模な組織やベンチャー企業
  • 変化の多い領域
  • 自ら機会を創出できる立場

一方、大企業などでは「定義された有用性」が重視される傾向にあります。そのような環境では、未定義な有用性を活かすのは難しいかもしれません。

キャリア形成におけるバランス

キャリア形成において、定義された有用性と未定義な有用性をどのようにバランスを取るべきでしょうか。

私の場合、ITエンジニアとしてのスキル(定義された有用性)を持っているため、未定義な有用性を追求する余裕がありました。定義された有用性がリスクヘッジとして機能し、未定義な有用性に挑戦しやすい環境にあったといえます。

一般的には、まず定義された有用性を身につけ、社会的なポジションを確保してから、未定義な有用性に挑戦するのが賢明だと思います。未定義な有用性を見出すためには、定義された有用性の理解が欠かせません。両者のバランスを考えながら、自分に合ったキャリアパスを模索していくことが大切です。

まとめ

修士課程で学ぶ専門分野と仕事で求められるスキルのギャップは、「定義された有用性」と「未定義な有用性」という観点から捉えることができます。

未定義な有用性を見出すためには、柔軟性のある環境や、自ら機会を創出する姿勢が求められます。一方で、キャリア形成においては、定義された有用性とのバランスを考えることも重要です。

自分の適性や置かれた状況を踏まえて、両者の適切な組み合わせを見つけていくことが、充実したキャリアを築く鍵となるでしょう。

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