
台湾入国体験記(Scoot、台湾桃園国際空港):アライバルカード、4時間遅延、入国審査の実録
▶ 目次
この前台湾に行ってきたので、台北桃園空港での入国の流れについて記録として残しておく。思っていたより時間がかかったり、思わぬ発見があったりと、なかなか興味深い体験だった。
スクート便、まさかの4時間遅延からスタート
そもそもの話として、台湾行きにはシンガポール航空傘下のLCC「スクート」1を利用した。結果として4時間の遅延…というよりも、これは遅延ではなく完全に再スケジュール状態だった。機材トラブルというよりは、大本の運航計画からしてどうしようもない状況だったようで、出発日の朝の時点でフライト時間が変更されていた。
幸い家を出る前にわかったので、急ぐ必要もなくゆっくりとお昼を食べてから空港に向かうことができた。これは不幸中の幸いというやつである。
ボーディング時には、おそらくお詫びの意味を込めてか、お菓子と水が配布された。
台湾のアライバルカード:当日ウェブ申請
台湾に入国するには、現在アライバルカード2の事前申請が必要だ。以前は紙で記入していたが、2025年10月からは完全にオンライン申請のみになる予定3で、現在も基本的にはオンライン申請が推奨されている。
私は当日のランチ中に、スマホでシュッとウェブサイトから申請した。パスポート情報、滞在先、滞在日数などの基本的な情報を入力するだけで、5分程度で完了する。スマホからでも簡単に申請できるので、特に問題はなかった。
そんなこんなで台北到着
時間通り…ではないが、再スケジュール後の時間通りに台北桃園空港に着陸。ここからが本題である。
まずは検疫の識別カード
飛行機を降りてすぐ、入国審査に向かう前に「識別カード」なるものが配られている。日本から来た場合、緑色のカードがもらえるのだが、これはどこから来たかによって検疫のレベル感が変わっているのだろう。病気のリスク別に分類されているようで、他の国から来た人たちは別の色のカードをもらって、より厳しいレーンに案内されていた。
日本からの場合は緑色なので、肉類を持ち込んでいなければその検査場所で緑のカードを返すだけでスルーパス。逆に、もしこのカードをもらいそこねると何が起こるのかは、ちょっと気になるところではある。
入国審査:思ったより長かった40分の記録
その後は入国審査である。ここが思っていたより時間がかかった。トータルで40分くらい。
最近、日本やEUの自動改札に慣れてしまっていたので、台北でも外国人だと普通にアナログに待つんだなぁ…と改めて実感した。
暇だったので入国審査の処理能力を計測してみた
ということで、暇だったので入国審査の処理能力を観察・計測してみることにした。
二人で手分けして、それぞれ違う担当者の1人あたりの審査時間を測定した結果、概ね30秒から2分の間に収まることがわかった。日本人など、パスポートの信用度が高い場合は1分以内で済むことが多いが、手こずると2分はかかるので、どのレーンに並ぶかによって時間のばらつきは結構馬鹿にならない。
しかし、最後の最後に自分たちが各カウンターごとのレーンに分かれるときに、計測結果をすべて無に帰す出来事が起こった。
アライバルカード未申請の人たちが最短ルート
命運を分けたのは、パスポート力でもレーン選択の戦略でもなく、先ほどのアライバルカードの準備だった。
紙でも電子でもアライバルカードを準備できるのだが、外見からは誰がどちらを持っているか判別がつかない。そして、もし持っていない場合、そもそも審査にならずにさっと列からどかされて、記入できる場所に案内される。
これが一番時間が短く、しかもグループの場合は全員そうであることが多いので、その分前がまるっと空く。このパターンを引くことが一番早いことがわかり、早いレーンを見極めるための法則性の分析はすべて無に帰した。
まぁ、暇つぶしには良い観察だったのだが。
実際の自分の審査
自分の番になったときは、パスポートを渡して、カメラでの写真撮影と指紋認証をやっただけ。アライバルカードについては何も聞かれなかった。おそらくパスポートに紐づけて確認できていて、問題がなければ何も触れられないようである。特に質問もされず、あっさりと終了した。
荷物受け取りは今回なし
預け荷物はなかったので、荷物受け取りエリアはスルー。
台湾の交通、知らぬ間に便利になっていた
台湾は知らぬ間にかなり便利になっていて、空港線4があり、しかもクレジットカードで入れるので、何も準備せずにiPhoneをかざせば台北の中心地まで行けるという、とても便利な仕様になっていた。
かなり前に台湾に行った時は、SIMカードを買って、バスのチケットを何とか入手して…と、地味に苦労した記憶がある。テクノロジー様様である。
まとめ
台北桃園空港での入国は、全体的に思っていたより時間がかかったが、特に大きなトラブルもなくスムーズに進んだ。
アライバルカードの事前申請が時短に効果的なのは間違いないが、逆説的に、申請していない人たちの方が早く通れるという現象も興味深かった。入国審査の時間は、レーン選択よりも運の要素が大きいというのが今回の学びである。
台湾の交通インフラがかなり改善されていて、何も準備しなくても市内にアクセスできるのは本当に便利だった。次回台湾に行く時の参考になればと思う。