
KLトランジットで必要だったマレーシア・デジタル・アライバルカード(MDAC)の準備について
先日プーケットへの旅行の途中で、クアラルンプール(KL)にトランジットで立ち寄った。その際、マレーシアに入国するためには「マレーシア・デジタル・アライバルカード(Malaysia Digital Arrival Card、以下MDAC)」という事前申請が必要だったので、その体験を記録しておく。
MDACについて
2024年1月1日より、マレーシアへの入国には事前にデジタルアライバルカードの申請が必須となった。これはマレーシア移民局のサービス改善の一環として導入されたもので、中国やインドからの観光客に対するビザなし30日滞在プランと併せて開始された制度である。
前日になって慌てた申請体験
公式には「到着予定日の3日前までに完了させるべき」とされているが、私は出発前日になって気づき、慌てて申請することになった。幸いなことに、申請自体はスマホから数分で完了できる簡単なものであり、すぐに確認メールも届いた。
ホテルなしトランジットと住所問題
私の場合は半日のトランジット滞在だけだったため、滞在先ホテルがなく困惑した。少し考えた末、滞在先住所としてクアラルンプール国際空港(KLIA)の住所「SEPANG, SELANGOR 64000」を入力したところ、問題なく受理された。この点は同様の状況の方には参考になるかもしれない。
発行されたPINコードの顛末
申請完了時に発行されたPINコードは入国時に必要になると思い、大事に保管していた。しかし実際には、パスポートを提示して自動改札機で顔写真を撮影するだけで入国できたため、結果的にPINコードを提示する必要はなかった。この辺りは状況によって異なる可能性もあるので、念のため保管しておくことをお勧めする。
スムーズだった入国プロセス
KLIAに到着後の入国手続きは予想以上にスムーズであった。自動化ゲート(オートゲート)を利用でき、顔写真を撮影するだけで入国スタンプが押された。
ちなみに、事前にMDACを準備していなかった場合でも、入国審査直前のエリアにPCが設置されており、そこで申請することも可能であった。ただし混雑時には時間がかかる恐れもあるため、可能な限り事前準備が望ましい。
まとめ
マレーシア入国に新たな手続きが加わったとはいえ、申請自体は非常に簡単で、入国プロセスもスムーズであった。トランジットや短期滞在であっても必要な手続きなので、マレーシア訪問を計画している方は、余裕をもって事前に申請しておくことをお勧めする。
万一忘れた場合でも空港で対応可能だが、混雑状況によっては時間を要する場合もあるため、やはり事前準備が無難であろう。