飽き性の頭の中

【書評】堀江貴文『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』|4月から働くのが怖いから読んでみた

【書評】堀江貴文『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』|4月から働くのが怖いから読んでみた

tawachan
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こんにちは、堀江貴文、通称【ホリエモン】の著書『ゼロ』を読んだ感想です。

4月から社会人になるということで、基本的に怖さ 90%、楽しみな気持ち 10%という感じでいます。ですので、その前に少しでも働くということを考えなおそうと、以前から気になっていたホリエモンの本を読んでみることにしました。社会人生活に向けて自分を調整しなければという気持ちが暗に働いているのでしょう。

本書の気になったポイント

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やりがいは「見つけるもの」ではなく「作るもの」

やりがいのある仕事は多くの人は探そうとします。しかし、やりがいを見出すのは自分自身だということです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、ホリエモンはその逆を言っています。

  • ×:好き → 没頭
  • ◯:没頭 → 好き

つまり、好きなものにのめり込むのではなく、とりあえずやってみる、のめり込んでみることが重要であり、その中で少しずつ【小さな成功体験を積み重ねていく】ことで、徐々に好きという感情が芽生える、ということのようです。

「できない理由」ではなく、「できる理由」を考える

どうせできない、というのは能力がないからではなく、自信がないからだと述べられています。そして、その自信は、【経験不足】から来るものだと言っています。つまり、不安で自信はないけれど、一歩踏み出して挑戦する、その中で少しずつ成功体験をしていくとそれが自信になる。「できる理由」を考えて一歩踏み出さなければ、一向に自信はつかないし、自分の地力もついてこないのです。

ゼロにイチを足す

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成功への近道として、さまざまな知識やテクニックをビジネス本から得ようとする人は多く居ますが、それは掛け算であり、まだ何も無いゼロの自分には、いくら掛けようとも答えはゼロだと言っています**。ノウハウを得ようとする前に、まず経験して、自分に小さなイチを足さなければならないのです**。

まとめ

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本書について

こうした言葉がただ語られているわけではなく、ホリエモンのこれまでの人生を赤裸々に振り返る中で、導かれてくる言葉です。これまでの印象と大きく異なって見えるホリエモンの生き様にある種尊敬の念すら抱きます。ですので、表面的な言葉だけでなく、その裏にある考えにまで興味がある方は、ぜひ一度読んでみるとよいと思います。数時間で読み切ることができる長さと文体ですし、何より読んで後悔はしないと思います。

感じたこと

こうした言葉を受けて、とても感銘を受けました。仕事をする上において、このような心がけをもつことは、自分が自己実現を果たしていく上で、重要な意味をもつように思いました。単に時間を売り、いやいや仕事をこなすよりも、自らで能動的に意味を付与し、経験として消化していく姿勢は同じ時間に同じことをしていても、自分の在り方が変わってくるように感じました。

しかし、これに完全には同意しきれません。すべての時間を働きに捧げようとは思えません。やはり仕事ではないプライベートを残したいという価値を僕は持っているようです。ですので、あくまで人生のうちで仕事に使う時間においては、このような姿勢を持とうと思います。不毛な飲み会など仕事の延長のようなものの存在が仕事への嫌悪感を生んでいますが、それをもって仕事自体を軽視してしまっていたように感じました。働くことに対する姿勢を改めるとともに、プライベートは死守するために生産性のない催しは徹底的に遠ざける姿勢は崩さぬよう、影を潜めながら頑張ろうと思いました。

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