読書メモ「右脳思考」内田和成
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「右脳思考」という本を読んだときのメモです。
人間はロジックで動かず、感情で動くのである
- 理屈が通らないのは仕事ができない人だと判断して、否定したり、避けたりして仕事を進めていくのはきわめて危険
- どうしても改革案に納得してもらえないとき、なぜやらなければいけないかを理屈で説くより、これをやらないとどんなに評判が落ちるかをわかりやすく説明したほうがよほどうまくいくことがある
- やることへの不安や懸念が行動をためらわせているとしたら、やらないともっとひどいことになると、そちらの不安を煽ったほうがよほど人は動く
大半の意思決定は、ゼロイチではなく、トレードオフがある
- 決めるのは、時として理屈より勘
- ただし、単なる山勘ではなく、経験に基づく成功確率の高い勘を意味する
- 物事を決めるに当たって、勘は重要である
- 自分の勘で考えた答えを別の切り口から検証するプロセスがあるとよい
左脳で受け取って左脳で答えるのも良くない
下のように、一度右脳で真意を感じつつそれへの応対を考えるほうがよい - ステップ (1):左脳で(論理的に)文字とおりに何を言っているか理解する - ステップ (2):右脳(直感)で発言の「真の意図」をつかむ - ステップ (3):右脳(直感)で何をどのように答えればよいか理解する - ステップ (4):左脳で(論理的に)どのように伝えればよいかを考える
BCG の企業変革手法:RWA
組織に変革を起こすには 3 つの要素が必要
- R:Ready - 組織変革の必要性(その理由)やそのために何をやるべきかを理解している
- W:Willingness - 組織や個人が変革への意思を持っているか
- A:Ability - 実際に変革をやり遂げる能力があるか
アイデアを事業化するとは、右脳での思いつきを左脳を使って理論武装するプロセス
ひらめきや思いつきを如何にしてロジカル・シンキングの観点からも通用するようにするかが鍵
痛みの伴う提案を受け入れてもらうにはストーリー(物語)が必要
- ロジックフローがどんなに正しくても、自分に痛みを伴う提案は受け入れられにくい
- ストーリーに必要な要素
- 立体感:イメージできる
- 現実感:実現できそう
- 安心感:やってみたい、自分でもやれそう
- 業務プロセス改革とかでも、あまりに現状と違うとよい改善であったとしても自分にできるかわからないからやりたくない、ということもありえる
右脳と左脳のキャッチボール
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第 1 層(インプット。情報収集。仮説づくり。課題発見)。
- (1) 観察する
- (2) 感じ取る
- (3) 勘を働かせる(観・感・勘)
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第 2 層(左脳で分析など)
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第 3 層
- 腹落ち
- 理詰めでもチェックした内容を如何にして伝えるか