飽き性の頭の中

【入門】古典ギリシア語を学んでいるときに使っているテキスト

【入門】古典ギリシア語を学んでいるときに使っているテキスト

tawachan
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こんにちは、今回は古典ギリシアのテキストについての話です。

紆余曲折あり、大学院の修士過程で古典ギリシア語を学習しています。ゆくゆくはプラトンやアリストテレスが原文で少し読めたらよいなと思いながら、そこに至るまでのハードルの高さをひしひしと感じているところです。

あまり情報も多くはないと思いますので、どのようなテキストを使っている(使い分けているのか)という点を軽くまとめられればと思います。

授業で使っているテキスト:古典ギリシア語初歩

まずはメインのテキストです。

この本はだいぶ古くはあるのですが、単語や活用表などが程よい細かさで巻末に付録されているところがよいとして使っているようです。

このテキストを毎週 3 課ずつくらい進めて、15 週(1 学期)ですべて網羅するというやり方でやっています。毎週各課の終わりについている練習問題をやるのですが、これに想像以上に苦戦し四苦八苦しています。

このテキスト自体の説明はそんなに個人的にはわかりやすいとは思っていないので、別のテキストを組み合わせながら補う形でなんとかやっています。

本書に解説はついていないのですが、個人で回答を丁寧に乗せてくれているブログがありますのでそちらを紹介していきます。

このブログには本当に助けられております。感謝しております。

【※12/7 追記】上記の解説ブログ、著者様が非公開になされたようです。

こちらにも解説を公開されている方がいらっしゃったので載せておきます。

サブテキスト

サブテキストとしては 2 つ使ってみています。

1 つ目:古典ギリシア語のしくみ《新版》

この本は、文法の解説というよりかは、古典ギリシア語のニュアンスを感覚的に伝えてくれるようなテキストです。

文法を理詰めで見ただけでは腑に落ちないところを解消してくれるような感覚になるので、最初に読んでおくととっつきやすさがだいぶ変わってくるかなという印象です。

2 つ目:しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語

これは 2021 年に出版されたとても新しいテキストです。

それもあってか、かなり丁寧でしかも見やすくて重宝しています。読み方もカタカナで表記されていたり、最初かなり詰まるところをカタカナで確認しながら理解を進められるので、メインのテキストよりも正直わかりやすいと思っています。

表もかなり整理されていたり、体系化されて記述されている印象を受けます(メインのテキストはあまり説明が体系化されておらず意味を汲み取る作業が余計にかかる気がしないでもないです)。

なので、最初に手にするなら、これが一番参入障壁も低くなり、とっつきやすく勉強が進められるように思います。

著者の方からもご返信いただきました。まさにそのような意図で執筆されたようです。

なので、特に授業的な指定がないならば、2021 年においてはこの本をベースに学習するのが無難なのではと思っています。

補助ツール

英語とかと違って、古典ギリシア語には活用が無数にあるので、文中の単語がまず何なのかを調べることに時間がかかります。

活用前の単語を思い浮かべ、それをベースに巻末の単語集などを探す必要があります。この作業に尋常じゃない時間がかかるので、ネット上の辞書を使ってなんとか検索しています。

自分の PC でギリシア語を打てるようにして、なんとか検索をかけています。活用した状態のまま入れてもある程度ヒットするので助かります。どうしてそんな活ようになるんだよ…というくらい原型をとどめていないものも多々ありますので…。

まとめ

あまり情報もツールも多くなく、なかなか原始的な学習になるような気がしておりますが、その中でも現状どのようにやっているのかを簡単にまとめてみました。何か参考になるところがあれば嬉しいです。

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